料理は家事の一部でありながら作る楽しみを味わえる点が大きな違い
家事には、見える家事と見えない家事があります。見えるものとしては
- お風呂掃除
- 布団干し
- 窓ふき
- 洗面所の掃除
- 洗たく
など家事代行サービスのメニューに掲載されているような事が中心です。
一方、裏メニューのように、見えない家事も存在します。
例えば、詰め替え洗剤の空け替えやタンスの中身の整理、スーパーで買ったものを冷蔵庫や冷凍庫の入れる作業なども家事代行サービスのメニューには無いはずです。
今後は人工知能(AI)とIoT(インターネット家電)が融合すると、冷蔵庫の中に不足している品目を、スマホに届けてくれて、買い物を短時間に済ませることも可能になるようです。
人工知能が家電製品や家電ロボットに導入されると今まで嫌で仕方なかった家事から解放され、やりたかった事に多くの時間を費やす事ができるようになります。
インターネットの導入には、時間がかかりましたが、人工知能などはネットとの相性が抜群なので、普及しだしたらあっという間です。
多くの人は、隣の家が導入したら、自分の家にも導入したくなるものです。
しかし、家事が苦手な人ばかりではありません。その代表が料理です。
料理が他の家事と大きく異なるのは、作る楽しみを味わえる点です。他の家事はたとえばフローリングの掃除も今日やっても、翌日はホコリが溜まってしまうので、また行う必要があります。
1日サボるとそれだけ、大変になるのがフローリングなどの掃除なのです。
一方、料理は必ずしも毎日作る必要はありません。仲間と外食したり、弁当を買ってきて家で食べたりする事ができます。
料理を作るのが好きでも後片付けが苦手な人なら、弁当や外食はたまには良いかもしれません。
このように、家事といっても人工知能やロボットに行ってほしいものと、自分で行いたいものに大きく分かれていくことが予想されます。
仕事は家事とは事情が異なるのはお金がからんでいるから
家事が人工知能やロボットが代わりに行ってくれると助かるのは、お金の問題も関係しています。家事は自分の家で行ってもお金を稼ぎ出すことはできません。
自分へのご褒美として、自分の財布からお金を出し入れしても、外からお金が入ってこないので、プラスマイナスゼロなのです。
例外は他人の家の家事を行う代行サービスです。家事代行サービスは、東京都内を中心に人気があり、スタッフ募集も行われています。
人工知能は会社にも導入されることは確実です。すでに採用で人工知能を取り入れている会社もあるようです。
人工知能が得意なのは、大量のデータから最適な答えを導き出す事です。
大量の応募者の中から、優秀な人材を選び出すことは本来得意だからです。
しんどい作業が人工知能に置き換わってくれると、嬉しく思われた方も次の瞬間、仕事が無くなってしまったらどうしようと考えるはずです。
人工知能は無限の可能性を秘めているので、最初のうちは導入が進まないかもしれません。
ただし、ブロックチェーンと人工知能が結びつくと、仕事の内容が根本的に変わる可能性があります。
ブロックチェーンは、仮想通貨取引を円滑に行える要素技術です。
仮想通貨はさまざまなトラブルや問題も報道されていますが、ブロックチェーンがダメだとは聞いたことがありません。
ブロックチェーンの特徴は、改ざんや複製が行えないことなどです。
だから、仮想通貨取引にもブロックチェーン技術が採用されているのです。
最初から最後まで取引履歴が残るということは、今後紙ベースで取引が行われている、不動産の登記や管理もネット上で安全に行われる可能性があります。
飲食店の仕事にもブロックチェーン技術が応用できる時代が来るかもしれません。
ブロックチェーンも過去のデータをベースにして、新しいデータを積み上げていくシステムなので、食品の安全を確保するために行われているトレーサビリティーに応用出来そうです。
人工知能やブロックチェーンの導入が進むと、多くの人が面倒で時間ばかりかかる作業から解放されることでしょう。
それを嬉しく思う人は、家事のように仕事を考えていた人です。
一方、悲しく思うのは、料理のように趣味の一環として、仕事を楽しんでいた人たちです。
会社であれば個人の意思は尊重されないので、経営者の判断で新しい技術の導入は進んでいくはずです。
もし、仕事が無くなってしまったら、フリーランスのような働き方に注目する必要があります。
個性が重視されるフリーランスなら、あえてAIに置き換えることなく、自分で今まで通りクリエイティブな仕事を継続できるはずです。
家事と料理を分けたのは、楽しさだとするなら、仕事に楽しさを見つけられたフリーランスの方は、今後もマイペースで楽しくクリエイティブな仕事をしていけるはずです。
また、人工知能が苦手な分野で活躍する方法も将来性があります。たとえば先ほど掲載した家事代行の仕事などは、人工知能と家事ロボットが導入されても、見えない家事などは残るはずなので、注目しておくと良いかもしれません。
まとめ
囲碁や将棋の世界にも人工知能ソフトが浸透していて、プロ棋士に勝つことが多くなりました。ですが、プロの棋士を目指す人は少なくなったかというと、反対で人工知能で戦法を習得した棋士が若手を中心に台頭しているのが現在です。
囲碁や将棋の世界を見ていると上手に人工知能と棲み分けが行われているのが分かります。
飛行機や自動車と人間が競い合っても意味がないように、人工知能と競い合うのも意味がありません。
自動車を乗りこなして仕事の発展につなげるように、人工知能も仕事に活かしていけば、明るい未来をイメージ出来るのではないでしょうか。